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2016-01-01 | Blog

明けましておめでとうございます。

幸多き年になりますよう心からお祈り申しあげます。

 

さて昨年も紙漉思考室にとってとても有意義な一年でした。

紙を通じて新しい素敵な出会いも沢山あり今年はもっともっと楽しみな一年になりそうです。

皆様本年もどうぞよろしくおねがいします!

紙漉思考室  前田崇治

 

納期に追われ年末年始は毎日2枚1220mm×1220mmの国産大麻の壁紙を漉いております。
何だか幸せな正月ですww

IMG_7059

 

2015-11-14 | Blog

そして11月7日の夕方より

自分が住んでいる家は古い家です。その家を3年ほど前住みやすいようにkitorepeの松田さんに御相談させて頂き少しだけrenovationしました。すばらしく快適になった詳細はこちら。その際、出来るだけ紙を使用し、一階の太鼓貼りの建具、部屋の仕切り、二階の壁は和紙の袋貼り等。その空間で何か出来たらと常々思っていました。そんな時RITMUSの北島さんよりWATER WATER CAMELの齋藤さんのソロライブやりませんか?はい!大好きなのでやりたいです。即答で決まりましたww。勿論、無印のトークショーよりこちらが先に決まっていて。。
なのでバタバタの週末で・・・。お越しいただいた皆様には不慣れな点が多く御迷惑をおかけしました。
季節が良い日に出来ました!!image023夢だった齋藤さんのアンプラグドライブ。日常の空間が非日常の時間へ。一階にいると心地よい音がシャワーとなって降り注いできました!そしてまさかの横の照明つけ忘れ、申し訳ございません、また是非いつかライブお願いします!image031そしてライブの後はみんなでワイワイ。こんな七山の山奥までよく来て頂きました。心よりありがとうございました!!!

image029素敵なフライヤー

12064033_908983332522680_445473358_n

勿論その日も二階の部屋にお布団をひいて寝て、次の日の朝は何か不思議な感じでバタバタ昼から無印トークショー(笑)

土曜日、日曜日、そして二日間お付き合い頂いた皆様心よりありがとうございました!

 

2015-11-14 | Blog

11月7,8日はMUJIキャナルシティ博多 4F Open MUJIでした!

先週の土、日にMUJIキャナルシティ博多であった九州大学決断科学「和紙がつなぐ人・森・暮らし」に参加させて頂きました。九州大学 准教授の田中 求先生が現状における紙の原料と山のお話を、そして自分は所々で和紙のお話を織り交ぜながら身振り手振りカミカミでお話させて頂きました。自分は高知から帰ってきてもう10年。10年はあっという間でした。。たまに高知の先輩方や友達とも電話で連絡させて頂きますが年々紙の原料等、紙に関する事で良い話を聞く事がなくなりました。農家さんが高齢で楮栽培をどんどん辞められていて収穫量が激減。また折角栽培されていても人手や人件費の関係で手入れを出来ず質の良い原料が極端に減少。自分では分かってるつもりでしたが今回、田中先生とお話をさせて頂いて改めて将来が不安になりました。原料だけではありません、紙をつくる道具の職人さんも数えるくらいの方しかいらっしゃいません。ただ暗い話だけではなく嬉しいのは自分の周りには紙を素材として上手く扱ってくれる方がいっぱいいらっしゃる事。ほとんどの方は普段生活する上で和紙の出番はありません。興味がない方は一生和紙を手にする事はないと思います。そんな方に少しずつ紙を知って頂ければ、そして素材として和紙を上手く扱ってくれる方によって生み出される物が皆さんの生活の一部に溶け込めればと自分は思いながら紙をつくっています。

良い原料をつくる、良い紙をつくる、良い商品をつくる、このサイクルが上手く出来れば紙業界も森も良くなる!!!はず
多くの方に会場の設営を手伝って頂きありがとうございました!出来れば2週間ほど展示したいくらい良い空間になりました。image028かざかみもIMG_20151106_225315道具のお話image025原料やネリ(トロロあおい)の展示もimage024少しの展示でしたが色んな方とお話出来て今から自分がつくるべき紙が再確認出来ました。話しながらの最中自分が勉強しているような不思議な感覚もありww。。
お越しいただいた皆様、お手伝い頂いた無印のスタッフの皆様、お声をかけて頂いた九州大学決断科学の皆様、田中先生、この度はありがとうございました。

2015-07-09 | Blog

工藝新聞  「タタター」

ミエルかみ展で大変お世話になった京都の石井御夫妻が発行されました工藝新聞「タタター」を紹介させて頂きます。創刊号のタイトルは「紙と木」
木は川合優さん、紙の事は韓国の張紙房のジャンソンウさん、そして紙漉思考室が載っております。他にしかまファインアーツの四釜尚人氏、文筆家 武田好史氏。
内容は手仕事の話、骨董、「好み」についてなど・・。
全文英訳されていて表紙は紙漉思考室、土佐楮の紙を使用しております。
内容も印刷も編集もとても良いので皆様是非!紙漉思考室でも販売しておりますのでお求めになりたい方はご連絡ください。
税込み1080円IMG_6968

 

2015-05-14 | Blog

ミエルかみを終えて

5月10日をもちましてミエルかみ無事に幕を下ろす事が出来ました。 4.24~5.10と長い期間でしたが天候にも恵まれ多くの方にお越しいただき幸せな京都での展示会となりました。自分は和紙作家ではなく素材の紙を作っております。素材の展示だけではここまでの楽しい展示会は出来ません。これはひとえに今回ご一緒させて頂いた使い手である料理家・井口和泉様、青い月・中川たくま様 Design studio SYU・前崎成一様、cosmic wonder・前田征紀様、そして今回の展示会にお声をかけて頂いたgallery 白田・石井直人様・すみ子様のおかげです。そして期間中、沢山の方にお世話になりました。本当にありがとうございました!

ではミエルかみの雰囲気を感じて頂ければ幸いです。
会場入り口mierukami01

入って左手に懐玄軒mierukami03その中に作品が展示されています。この白い物体は井口さん「水を漉す一枚の紙」のオブジェmierukami13下の方より一滴一滴漉した水が甕の中に吸い込まれ良い音が響きます。mierukami02そして井口さん、中川さん、前崎さんが素材の和紙を使いそれぞれの形に。mierukami04こちらはこんにゃく加工の大麻紙をcosmic wonderの前田さんが紙衣へ。少しの風でゆっくり回り・・・。mierukami14こちらは母屋mierukami11中はこんにゃく加工の楮和紙等を使用したcosmic wonderの世界 mierukami06丁寧な仕事の巾着等mierukami07広い敷地には前崎さんの呼吸する紙達。風がある時ない時で見え方が変わりとても面白い作品mierukami09これは井口さんのガーランド作りから生まれた「かざかみ」mierukami10私は少しの紙と紙漉きの道具の展示をmierukami15そして25日には「水を漉す一枚の紙」を使った井口さんの料理のワークショップ。
これは鳥肉を和紙に包んで塩釜焼き。勿論、紙は料理に使いますのでトロロアオイは保存液は使用しておりません。mierukami17以前、久住章さんのワークショップで作られたかまどを使用してmierukami16あ~美味しかったイワシのお腹に花山椒mierukami19あまりにも美味しかったので井口さんは花山椒を摘みまくりますwwmierukami22「水を漉す一枚の紙」を初めて聞いた時、漉すだけでそんなに変わるかな??と思いましたが今でも水がまろやかになったのを鮮明に覚えております。使い始めだけ少し紙の味が混ざるので最初の水は使用しないでください。美味しくなるというか口当たりが変わります!mierukami18こんなワークショップ楽し美味しすぎます!あ、大事な塩釜焼きの和紙を破る瞬間の写真がないww
井口さん本当にありがとうございました。次回は七山でもよろしくお願いします!mierukami20そして次の日はCOSMIC WONDERと工藝ぱんくす舎 かみのひかりのあわ 水会mierukami23水会では和紙のお話すると言う大役を承りました。
私が漉いた紙を丁寧に紙衣と敷物に仕立てて頂きました。杉林の少し拓けた間、綺麗な敷物に座りお客様の前でお話しをさせて頂いていると・・・。本来、私は人前で話しするのはとても苦手ですが、この時だけは何故かゆっくりと時が流れ、楽しんでいる自分がいました。

今でも鮮明にお客様の顔を思い出す事が出来ます。水会は私にとって、とても不思議な空間で有意義な時間でした。

 

mierukami25今回の為に作られた石井直人さんの素焼きの焼き物もしっくりと。。
mierukami30水会についてはCOSMIC WONDER等で御紹介されると思いますので後日そちらをリンクさせて頂きます。

今回ミエルかみを終えて自分の仕事にまた一段とやりがいを見つけました。
それは今後の仕事にも良い影響を与えてくれます。初めてのミエルかみでしたがまだまだやりたい紙が沢山あります。是非この先もミエルかみを開催できたらと思います。会場でお会いした皆様あまり長くお話しできませんでしたがお気軽にご連絡ください。この度はありがとうございました。

写真はすべて前崎成一さんより拝借

2015-03-31 | Blog

ミエルかみ

2015  4.24~5.10京都で企画展をします。
紙漉思考室の紙を素材として素敵な4人の方が考える紙の使い方。
じっくり打ち合わせをしながら紙を形に。
時間が経つのがあまりにも早く残り一カ月弱・・・。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております!!
ミエルかみDMB4修正

 

ミエルかみDMB4修正

 

ミエルかみ 
2015年4月24日(金)- 5月10日(日) 5月7日close 11:00 -18:00
gallery 白田 http://www.dokkatouyu.com/
〒622-0233 京都府船井郡京丹波町森山田7  Tel 0771-82-1782

 

紙漉師 前田崇治さんは、楮、三椏、雁皮などを原料としさまざまな紙を漉きます。さまざまな紙を作りつつも、まっさらな白い紙をつくることを追い求めます。人はかみを前にして、かみと出合ったとき、そこになにをみるのでしょうか。前田崇治さんの漉くかみに、4名の方々が、かみをミル。それぞれの、さまざまな、かみのみえ方。ミエルかみ。

「水を漉す一枚の紙」「はなあそびかみ」「ガーランド」井口 和泉
「グレゴリオ聖歌」「丹波の民話」中川 たくま
「時景」「サイ・イナヅマ」「呼吸する」前崎 成一
「かみのひかりのあわ 紙衣」COSMIC WONDER  前田 征紀
和紙 紙漉思考室 前田 崇治

〈在廊日〉
井口和泉・前崎成一・ 前田崇治 -24・25・26日 中川たくま -25・26日 前田征紀 -26日

井口和泉ワークショップ「かみと水と火とごはん」
4月25日 11:00~14:00
かみを使った調理。塩釜かみ焼き。竃で炊いて、焼いて、食べる。
定員:9名 要予約(先着順)
参加費:2,500円
お申し込みはメールでお願いいたします。

COSMIC WONDER と工藝ぱんくす舎「かみのひかりのあわ 水会」
4月26日 11:00/14:00/16:00
場所 : gallery白田の森
定員:24名(各水会8名)要予約
参加費:無料
お申し込みはメールでお願いいたします。住所、氏名、電話番号、希望時間をご記入ください(4月15日締切)。
抽選で当選した方にご返信させていただきます。詳細はgallery白田、COSMIC WONDERのホームページにてご確認ください。
お申し込み<<< dokkatouyu@ybb.ne.jp

profile

井口 和泉 料理家 http://izumingocurry.blog68.fc2.com/
福岡県生まれ。土地と食卓を結ぶレシピが得意。テーマは保存食作りとピクニック。2013年、狩猟免許取得。ハーブと野菜料理とジビエも得意になりました。ホットサンド100のレシピを作る「toasted sandwich」を展開中。著書に「料理家ハンターガール奮戦記 ジビエの美味しさを知らないあなたへ」(朝日新聞出版)。

中川 たくま プランナー・デザイナー   http://aoi-tsuki.com/
1978年福岡市生まれ。主に福祉の分野でプランニングとコミュニケーション・デザインを行う。2009年、博多の活版職人さんから道具と技術を受け継ぎ、活版印刷を始める。2011年、活版を日本に伝えた天正遣欧使節の足跡を辿りイタリアへ。同年、発祥の地である長崎(長崎県美術館)にて「活版巡礼展」を企画・開催。現在は活版印刷を未来につなげる活動に尽力している。

前崎 成一 ブランディングディレクター・デザイナー http://syu-design.com/
1978年福岡県生まれ。「デザインは友を呼ぶ」。その人らしい在り方・働き方を共に考え、出会うべき人に出会える姿にしていく。継続できる生業づくりを目的とし伴走する。2013年より、広大な森付きの築150年の古屋敷で宿借生活を始め、暮らし働き生きる事を模索。生い茂る森の木を間引き、地面に陽が射し込み葉がそよぐことに幸せを感じるこの頃。

前田 征紀 現代美術作家・COSMIC WONDER主宰
1971年生まれ。多様な表現方法、立体作品、照明、音響装置、写真などを組み合わせ、一貫して「光」、そして自身の経験した出来事と日常のイメージを再構築することを主題としたインスタレーションを発表。2007 年「Space for Your Future 」展(東京都現代美術館)に参加、2009 年にはタカ・イシイギャラリーにて初個展「UNIVERSAL LOVE 」を開催、2010年「MOT コレクション Plastic Memories― 今を照らす方法」(東京都現代美術館)、2011年「ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR― 世界はどこまで知ることができるか?」(横浜美術館)、2014年「拡張するファッション」展(水戸芸術館・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)に参加し、国内外で高い評価を獲得しつつ活動の場を広げている。

前田 崇治 手漉師 紙漉思考室
1978年佐賀県生まれ。土佐和紙に魅せられ高知で手漉きを学び、2007年唐津の七山で独立。高知では、道具・原料・技術に深く関わる方々と良き出会いに恵まれ、多くの紙の知識を学ぶ。そこで得た知恵と技術を活かすべく、屋号を「紙漉思考室」へ。紙は素材であり表現手段。表現者のあらゆる要望に、培った知識と技術で柔軟に応えるべく日々手漉きに励む。

 

 

こちらのDM一枚一枚和紙を貼ってます。素敵なDM、勿論デザインは企画展にも参加して頂く前崎成一さん。いつもありがとうございます!

IMG_6546DMご覧になりたい方は送らせて頂きますのでお気軽にメール下さい。
そして宜しければ是非京都にお越しください
お待ちしております!

2015-01-08 | Blog

和紙×土×模様=箱

今回、有田の豆皿作家さんより箱に貼る紙の御注文を頂きました。
紙の模様は作家さんが使われている土を使い、デザインも持ち込みで制作です。
IMG_6315写真では伝わりにくいですが、和紙の風合いに合わせて箱の下地を淡いピンクにしてもらった為、模様が主張しすぎず柔らかく温もりのある箱に仕上がっております。模様の所も多少立体感があります。
IMG_6314和紙を箱に貼った感じをイメージして、紙のちょうど良い厚さ、土模様の濃淡、こーでもない、あーでもない、と何度となく漉きなおし、頭を悩ませましたが、御依頼主さまから“またこの箱を使いたい”と嬉しいお言葉を頂き、ほっとしました。

2015-01-05 | Blog

明けましておめでとうございます。

昨年は多くの方と良き出会いがありとても充実したの一年でした。今年もいろんな方とお仕事できるよう頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

そして今年は春に紙の展示を京都で控えております。今まであまり漉かない原料などを使い年始早々楽しく悩んでおりますww展示のご案内も追々出来ればと思います。こちらの方もよろしくお願いします。

そして今年の年賀状の紹介です。デザインはいつもお世話になっていDesign Studio SYU の前崎成一氏。印刷所もいつもお世話になっている森田印刷様。亜鉛版の活版印刷、3色なので3回通しです。今回の年賀状のテーマは今まで紙漉思考室の印刷で使用した事がない3種類のインクを使いました。
IMG_6305一番上の輪のインクがメジウム。インクなしの空押しに見えますがほんのり黄色がかった自分が大好きな色です。
真ん中の輪と文字のインクはシルバー。特に和紙のようなインクを吸収する紙にシルバーをのせると灰色に見えるのではないかと思いましたが上手く良い色になりました。
一番下の輪は赤金。金はありきたりで違う色をと悩んでいたところ、森田印刷の工場長に良い色をご提案頂きました。金とは違う品があります。ありがとうございます!!

と、このように今後使えそうなインクを使って年賀状を作成しました。少しではありますが余分に印刷をしております。もし手にとってご覧になりたい方はお気軽にメールなどでご連絡ください。なくなり次第終了させて頂きます。皆様のお問い合わせお待ちしております!!

2014-12-30 | Blog

今さらですが年末バタバタと行ってきました!

先日、急遽お隣韓国の紙漉きの仕事場を見れる機会があったので行ってきました。
場所はソウルより車で東へ2時間弱、韓国の無形文化財に指定されている張さんの仕事場です。
詳しくは書きませんがざっくり写真を・・・。

先ずは楮蒸し。
この発想は自分にはなかったです!!日本よりも蒸す時間がかなり長いですが簡単に多くの量を一気に蒸せます。
IMG_6163そしてこちらは小さな個室になっていて、黙々とタンタン、土台は石のくりぬきでとても良さそうでした!
IMG_6193韓国式紙漉き!一か所紐で固定されていて・・・自分も体験させて頂きましたがコツをつかむまで少し時間が掛りそうです。
因みに日本式の竹の力を使った紙の漉き方は高知県の製紙改良技術家吉井源太さんが考案したと言われています。ホントに高知の方は、り・ぐ・る のが得意です。(りぐるは土佐弁で凝る)カスタム上手みたいなIMG_6216何をされているかと言うと紙の重さを
IMG_6186これで測ってらっしゃいます。日本製らしいですが残念ながらもう製造されていないそうです。。
IMG_6184

一番びっくりしたのはこの作業をこの機械で!以前高知で少しだけ打ち紙のお手伝いをさせて頂いた事があり紙がどう変化するか知っています。それから打ち叩かれた紙が大好きになりましたwwこの機械は迫力満点、動画でお見せできないのが残念です!!

IMG_6226

と、このように自分一人では間違いなくこんな遠い所にお邪魔する事は出来ず言葉も理解できず・・・。
しかし今回は素敵な方の案内により色々と良い体験が出来ました。そしていっぱい色んな事を考えさせられました。今後仕事をしていく上で良い糧と成ると思います。
本当に急遽でしたが韓国に行って良かったです!!
張さん、丁寧に詳しく見せて頂き、また色々なお話を聞かせて頂きました。本当にありがとうございました!!!
そしてもう一つの楽しみはww

IMG_6253DSC_3069IMG_6136IMG_6139

旅をご案内頂いた方の素晴らしいチョイスで色々なディープな所に連れて行って頂きました。また行きたい韓国!!

 

2014-11-17 | Blog

本格的なシーズンに備えて簀のお手入れ!

以前御紹介させて頂いた道具達も年々使用していると所々修理しないといけません。これは自分の手に負えないとなると職人さんにお願いしますが、多少の事は自分でします。特に簀の編み糸の切れはよくある事です。編み糸は絹糸を柿渋でコーティングした物が使われています。簀の上下は真ん中の部分より多少酷使しますのでほんの若干、真ん中より太い糸が使用されています。
(これは修復前、一番左が切れてほつれてます。)
IMG_5983
縁あって自分の簀を作って頂いた方に簀の制作をお願いした時に上下に使う糸(上の写真の黄色い部分)が良い物がなく(その職人さんはすでに糸を生産するのを辞められていた為)使用しても劣化で切れやすいとお聞きしました。二人で何か良い糸がないか考え探しました。幸い共通の趣味が釣りで釣り糸はどうか??と盛り上がりました。。釣りをする方は御存じだと思いますがラインにも色んな種類があります。ナイロンライン、フロロライン、PEラインなど・・・。確かにその時代、他の方がナイロン系で編まれていた方はいらっしゃいましたがどうしてもナイロンラインは収縮があり伸びてしまい、手入れの時に熱いお湯をかけると縮れたりと難点がいくつもあり普及しませんでした。自分が提案したのはPEラインでこれは細い細い糸を編み編みにして細くてもとても強靭な糸なのです。紙漉くぐらいでは全く切れません。糸が劣化する前に竹ひごの調子が悪くなり編みかえの時期がきます。なのでこの糸で編めばほぼ糸の事に関してはメンテナンスフリーですww。ただ、だれもその時代にPEラインを使用した方がいなかったので上下、真ん中全部ではなく、実験で上下の部分だけ使う事になりました。残念ながらその職人さんは亡くなられましたが今こうやって編み糸の修理をしていると当時の事を思い出します。
切れるのははどうしても絹糸の方です。

IMG_6004細かい作業、簀編みさんは自分は無理です。IMG_6018PEライン、素晴らしい!
修理するとこんな感じです。真ん中の部分です、下手ですが・・・。IMG_5984


次回編みなおす時は全部PEラインで決定です。もし編み糸でお困りの方、もしくは修理する時の糸でお困りの方はPEラインで是非!因みに編み糸2号、修理糸1号くらいがお勧めです。多少高いですが8本編み、しなやかなキャスティング用が良いと思います。意味がわからない方はご連絡お待ちしております!

天国の有光さんやっぱり全部PEラインで編んでもらえば良かったです!(笑)
                                       ta

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