11月7,8日はMUJIキャナルシティ博多 4F Open MUJIでした!
先週の土、日にMUJIキャナルシティ博多であった九州大学決断科学「和紙がつなぐ人・森・暮らし」に参加させて頂きました。九州大学 准教授の田中 求先生が現状における紙の原料と山のお話を、そして自分は所々で和紙のお話を織り交ぜながら身振り手振りカミカミでお話させて頂きました。自分は高知から帰ってきてもう10年。10年はあっという間でした。。たまに高知の先輩方や友達とも電話で連絡させて頂きますが年々紙の原料等、紙に関する事で良い話を聞く事がなくなりました。農家さんが高齢で楮栽培をどんどん辞められていて収穫量が激減。また折角栽培されていても人手や人件費の関係で手入れを出来ず質の良い原料が極端に減少。自分では分かってるつもりでしたが今回、田中先生とお話をさせて頂いて改めて将来が不安になりました。原料だけではありません、紙をつくる道具の職人さんも数えるくらいの方しかいらっしゃいません。ただ暗い話だけではなく嬉しいのは自分の周りには紙を素材として上手く扱ってくれる方がいっぱいいらっしゃる事。ほとんどの方は普段生活する上で和紙の出番はありません。興味がない方は一生和紙を手にする事はないと思います。そんな方に少しずつ紙を知って頂ければ、そして素材として和紙を上手く扱ってくれる方によって生み出される物が皆さんの生活の一部に溶け込めればと自分は思いながら紙をつくっています。
良い原料をつくる、良い紙をつくる、良い商品をつくる、このサイクルが上手く出来れば紙業界も森も良くなる!!!はず
多くの方に会場の設営を手伝って頂きありがとうございました!出来れば2週間ほど展示したいくらい良い空間になりました。かざかみも道具のお話原料やネリ(トロロあおい)の展示も少しの展示でしたが色んな方とお話出来て今から自分がつくるべき紙が再確認出来ました。話しながらの最中自分が勉強しているような不思議な感覚もありww。。
お越しいただいた皆様、お手伝い頂いた無印のスタッフの皆様、お声をかけて頂いた九州大学決断科学の皆様、田中先生、この度はありがとうございました。