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2017-05-25

もっと壁に和紙をスムーズに施工できたら

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紙を作りだして14年目?になります。その間いつも迷いに迷うのが 「壁に和紙施工」。
壁に和紙を使って頂くやり方は何通りかあります。
①紙漉思考室が施工まで請け負う場合 紙を選んで頂き、表具師もしくは私達が施工しに行きます。
②お客様が紙のみご購入頂く場合 工務店関係の方が施工、もしくはお客様ご自身で施工。

①②とも紙を壁に貼る時の施工です。
この2つのやり方でほとんど行われております。②に関してはお客様が素材(和紙)をお求めになってからの事なので色々とやり方があると思います。問題は①の時です。施工まで請け負う場合に長所、短所がありその時その時の場面に応じた対応をしております。これから書く事ははお客様の立場も含めた長所と短所になります。

長所
金額、風合いによってべた貼り、袋貼りが可能。紙のサイズが自由に貼れデザイン出来る。紙の耳を活かした見せ方ができる等

短所
近県しか対応が難しい。汚れた際の貼り替えが難しい。現場で紙のカットなどをするとロスが出やすい。クロスと違って現場での施工は難しい等

この短所を踏まえて現場施工をするのですが前々からもっと良いやり方はないか考えておりました。
貼り方によってはクロスと違い施工が少し手がかかってしまう事も事実です。もっと身近に色んな方に壁に和紙を使用して頂けるやり方を・・・。

そこで和紙をパネル等に貼り販売できないかと考えております。ここ6年ほど自分なりに考えているのですが堂々巡りで良い案があまり浮かびません。
ここからは和紙がパネルみたいになっていると仮定しての長所、短所。

長所
施工が容易になる。遠い所でも対応可能。汚れた部分の貼り替えもしやすい。紙漉思考室で貼る加工から一貫して出来れば紙のロスが出にくい等。

短所
パネルを組み合わせていくやり方だと耳を活かした感じが出にくい。
実はまだパネルの下地が決まらない!!下地の質も大切にしたいのです。

一番の難題はこの短所の下地が良い物が見つからず悩んでおります。はじめは下地を薄い木にして貼ろうと考えました。自分が住んでいる唐津市七山は植林が盛んですが今の時代あまり値がつかないので手入れも以前よりされていない所が多々あります。木を使う事で山のサイクルが少しでも良くなればと思い下地の素材として考えました。しかし木の板に紙を貼りましたがどうしても反ってしまいます。反ってしまうと使えません。もちろんMDFも同じく反りました。きっと材木を扱う方からしてみれば「当たり前」と思われると思います。。
軽くて、反らなくて、自然な物で・・・。

※もし良い素材の情報をお持ちの方、又は和紙のパネルに興味がある方はお気軽にご連絡下さい。
そもそもパネルにしても使いたいと思う方がいらっしゃらなければ自分の独りよがりなので色んな方の色んなご意見を伺えたらと思います。
昔と違って生活空間で和紙を使う場所が大変少なくなってきました。今の家は障子がない事も多いと思います。紙漉思考室では生活の一部に紙が綺麗に溶け込めたらと思い紙を漉いております。気軽に使いやすい紙のパネルが出来ればと思います。どうぞ宜しくお願いします!

※そして同時に和紙貼りの施工をして頂ける方も募集させて頂きます。
今は自分達も施工には行っておりますがべた貼りの場合はクロス屋さんの方が慣れていると思います。現場施工は大変ですがパネルには出来ない事も多々あります。質感等大切にする内装業者の方でクロスだけではなく和紙などを貼ってみたい方、もしくは興味がある方はお気軽にご連絡下さい。表装技能士の方大歓迎です!こちらもどうぞ宜しくお願いします。

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